2011_8_29

からだをスイッチにしてみよう! 距離センサー × Arduino Fio × flashでフィジカルコンピューティング

みなさんこんにちは!入社2年目、デザイナーの篠原です。
ここではいろいろなセンサを使って試作したフィジカルコンピューティングの作品をご紹介したいと思います。

その前に、フィジカルコンピューティングって?

皆さんはフィジカルコンピューティングという言葉をご存知ですか?
フィジカルコンピューティングとはコンピュータが理解し、反応できる身体的(フィジカル)な表現の幅をいかに増やすかを目的とした研究分野です。
私たちの身近なものでいえば、WiiやKinectがあげられます。
腕を振ればテニスができるなど、身体の動きをセンシングして、自分の体がコントローラとなり操作をする事ができます。
既存のコントローラやゲームという枠をこえて「触れられる、感じられる体験」をする事ができるものと言えるでしょう。

さて、前段が長くなってしまいましたが、本日は測距センサーを使った試作を紹介したいと思います。
モニタに近づけば近づくほど、表示している画像にモザイクがかかって見えなくなってゆき、
逆に離れるとモザイクがとれていくというものです。

system

しくみは、測距センサーとArduino Fioで人とモニタとの距離を測り、計測したデータをFunnelServerへ送ってFlashに渡し、人とモニタの距離によってモザイクの量を増やしたり、減らしたりという事をしています。

どのような道具を使えば作れるの?

センサはもちろんの事、Funnelというオープンソースのツールキットを使用しました。
http://funnel.cc/

Arduino Fio

実際にArduino Fioを使って組んだ回路です。

FunnelはIAMASの小林茂さんを中心に開発されたアイデアをフィジカルにスケッチするためのツールキットです。
こちらを使用すればセンサなどの値をActionscriptやProcessing、Rubyで扱う事ができちゃいます!
これらの言語はウェブ制作でもおなじみの物なので、興味を持たれた方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

画面だけでは終わらない、インタラクティブなウェブコンテンツの時代がやってくるかもしれませんね!