みなさん、こんにちは。
リアル連動大好き一階です。
実際に動かす前にiBeaconの仕様をおさらいしておきます。
1.iBeaconとは
AppleがiOS7で搭載した、BluetoothLowEnergy規格に準拠したBeaconを利用するための技術です。
Beaconは2秒間に1回の程度の発信ならボタン電池1個で5年は軽く持つと言われているので、一度設置したら当分放っておいても大丈夫な便利デバイスです。
2.Beaconの識別情報
Beaconは個体識別を行うために3つのパラメータを持っています。
(1)proximityUUID
いわゆる大区分。1つのアプリには20個まで登録可能。
(2)major
いわゆる中区分。大区分配下でBeaconをグループ分けする際に利用
(3)minor
いわゆる小区分。中区分配下でBeaconをグループ分けする際に利用。
重要なのは、これらの値はBeacon個体毎に個別の値を設定する必要がないということです。
とある外食産業の各店舗にBeaconを配置する際の設定方法を、利用シーンごとに書いてみます。
・店舗を識別せずに、単純にレジにだけBeaconを配置する場合
proximityUUIDを全て同じに設定すればOK
・店舗を識別せずに、単純にレジとドリンクバーにBeaconを配置する場合
proximityUUIDを全て同じにし、majorをレジとドリンクバーで別々に設定すればOK
・店舗を識別して、レジとドリンクバーにBeaconを配置する場合
proximityUUIDを全て同じにし、majorの値を各店舗で別々に、minorをレジとドリンクバーで別々に設定すればOK
と、利用の仕方に応じてフレキシブルに設定出来ます。
3.Beaconからの情報
Beaconを認識すると識別情報に加えて、以下3つの情報が来ます。
※認識したBeaconの情報はFramework側で自動的に近い順に並べてくれます。
(1)proximity
端末との距離で、近接/近い/遠い/不明の4種類で定義
(2)accuracy
正確さ?とりあえずは不要?
(3)rssi
電波受信強度。とりあえずは不要?
アプリケーション側はBeaconの識別情報と主にproximityの情報を利用して、来店回数を+1したり、お知らせを出したりします。