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ウェアラブルな心拍センサを付けた花嫁

空飛ぶペンギン社さんがご担当の式に、先日、心拍センサを使った企画で技術協力させていただきました。今回はそのときの様子をレポートさせていただきます!

 

心拍センサを使った企画について

今回の企画は新郎へのサプライズ企画となっていました。あらかじめ新婦には心拍センサを装着していただき、会場に複数設置されたモニターに心拍データを映しておきます。  モニタの中の画面はこんな感じです。(波形は擬似データです。)

heartbeat

この状態で、突如スクリーンに表示されたランダムなワードを組み合わせて、即興で、新郎から新婦へ「愛の言葉」を紡ぎ、叫んでいただく、という試練が出されます。

そして、新婦の心拍数が、新郎の「愛の言葉」を受けて、ある一定ライン以上に達したら、合格!達しなかったら、新郎に罰ゲーム!という企画でした。

実際に、新郎が新婦に、愛の言葉を叫んでいる様子がこちらです。

 

仕組みについて

心拍のセンシングには、ユニオンツール様のmyBeat WHS-2というウェアラブルな心拍センサを使わせていただきました。センサは小さくて、軽いので、本当にウェアラブルで、湿布みたいに、ぺたっと服の下に貼り付けられます。   システム構成は以下のような感じです。突貫で組んだので、無駄もありますが、安定してほぼリアルタイムに心拍を取得できていました。   地味に工夫したポイントは、センサのBluetoothは20[m]程の距離を飛ばすことも可能とのことだったのですが、式場には、たくさんの来賓者さまが移動しているので、それが障害物となったり、他の機器との混線の可能性も考えられるので、花嫁さまのなるべく近く忍ばせて、安定させたことです。   他にやってみてわかった、気付きとしては以下がありました。

  • wikipediaによると、人間の安定心拍数は、女性で65-75[bpm]と言われているが、今回の花嫁さまの場合、式中ずっと100-120[bpm]をキープしており、結婚式中なので当然といえば当然だが、常にドキドキ状態だったと考えられます。その中で、今回のような企画を実施する場合、閾値の現場調整が必要でした。
  • 経験上、心拍のセンシングはたいてい体を動かすと、ノイズが入りやすかったが、今回のセンサの値は非常に安定していた。

心拍数は厳密に人の興奮や、わくわく等の感情と完全に一致しているとは言い切れないですが、今回のような企画で、今後も生体データのエンタメ活用の方向性は探っていきたいと考えています。それでは!