cannes_2014

6月15日(日)カンヌレポート その① – ダイレクト、プロモ&アクティベーション部門とセミナー...

こんにちは。
初日担当の細川です。
いよいよ始まりましたCannes Lions 2014!
15日に発表されたショートリストと、
セミナーについてレポートいたします。

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初日の天候は曇り時々雨、
すっきりしない天候のなか、穏やかに始まりました。
初日ということで、一同気合いを入れて
おそろいHACKist Tシャツ。

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初日に発表になるショートリストは
ダイレクト部門、プロモ&アクティベーション部門の2部門と、
事前に発表になっていたイノベーション部門の3つです。
会場内にある全エントリー作品の入ったPCで閲覧したり、
フィルム作品は専用ブースで閲覧することができます。
(リアルタイムレポート「TAPES」も参照ください)
というわけで、さっそくショートリスト紹介から。
本日は、ダイレクト部門、プロモ&アクティベーション部門の
ショートリストが発表になっていました。

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■ Misereor “PlaCard” – The Social Swipe

事前にこっそり人気のあったSocial Swipe、
2部門ともにショートリスト入りです。
カードをスワイプさせると、パンを切ったり、
手首の綱が切れるなどのアニメーションとともに
募金ができるクレジットカードの募金を募るデジタルサイネージ作品です。
目で見てわかるとはまさにこの事だなというくらい
シンプルで現代の広告らしい施策。
メンバーで予想していた作品はその他にもありましたが
ノーマークだった作品もたくさん。
今までにご紹介していないものをいくつか。
■GRAACC – Bald Cartoons

こちらも2部門でショートリスト入りです。
様々なキャラクターを”坊主”で表現した作品。
がんで髪の毛を失ってしまった子どもたちへ向けた施策です。
とにかく起用キャラクターの多さに圧倒されます。
その見た目の斬新さとキャラクターの多さからソーシャル上でも拡散、
「髪を失う」というネガティブイメージを一新。
ありそうでない取り組みをやり遂げているなという印象です。
■ Beldent – Almost identical

Saatchi & Saatchi制作のガムの広告。
一卵性の双子の片方にガムを噛ませ、第3者に
「どちらが◯◯か?」という質問をいくつか投げかけます。
ガムを噛む事は必ずしも悪い印象を与える訳ではない事を、
実験的に証明した作品。
こちらも2部門でした。
イノベーション部門ショートリスト作品も
上記2部門のなかで見かけましたが、それはまた別の機会に。
当初予想されていたように、お笑い系の作品は少なめで
募金・献血・リサイクルなど社会問題系のものが
目立った印象でした。

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■ セミナー「Agency Model 2024」
1日目は日本人スピーカーによるセミナーがありました。
スピーカーは博報堂ケトルの木村健太郎さん、
博報堂の長谷部守彦さん。
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10年後の代理店に必要なことを、
お互いの事例と意見をもとに導いていきます。
1.専門職としてどうなっていくか
ハイブリット化の専門家になっていく
・デザイン+医療
・サイコロジー+アーキテクチャー
2. 組織はどうなっていくか
ベンチャー企業はユニット化されていく
・広告+ムービー
・文化+リテール
ex. ) B&B
・データアナリティクス+スポーツ
少数精鋭チームが統合して、
スピーディに取り組んでいく。
HAKUHODO THE DAYSIXなどの誕生に続いて
今後もつながる動きになりそうです。
3. わたしたちのミッション
生活をデザインすること
10年後、わたしたちがデザインしていくのは
わたしたちの「くらし」そのもの。
スダラボの活動、今回エントリーされている作品
RICE CODE」は、その先駆けかもしれません。
くらしのデザインはイノベーションに満ちていて、
クライアントの課題解決にもつながるはず。
People expert invents the future.
未来をつくっていくのは、人々の専門家です。
というところで、締めくくられました。

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以上、1日目のレポートでした。