cannes_2014

6月16日(月)カンヌレポート その② – ダイレクト、プロモ&アクティベーションPR、Creative Ef...

こんにちは!

 

カンヌ視察2日目レポート担当 佐野(彩)です!

 

開催2日目は、今年のカンヌライオンズ初の受賞式がありました。
(今年はヘルスがあったので正式には2回目ですが)

 

今日の受賞式は「Creative Effectiveness」「Promo&Activation」「PR」「Direct」の4部門。受賞作品をの中からオーディエンスが拍手喝采になったもの、かつ個人的に気になったものをご紹介します!

 

◼︎Promo&Activation部門ゴールド Social Swipe

こちらは昨日のエントリーでも上げていた作品。予想通りのゴールド受賞でした。
誰もが一目でわかるシンプルさでオーディエンスも納得のゴールドと言わんばかりの拍手喝采でした!

 

◼︎Promo&Activation部門ゴールド Speaking Exchange(ブラジル)

会話する相手が欲しい退職したアメリカの高齢層と、英語を喋れるようになりたいブラジルの若者をつなげたLanguage Exchange(言語交換)ならぬ Speaking Exchange(会話交換)というプロジェクト。

教育でありながら、高齢者の孤立という社会問題を解決しているのが最大のポイント。教育も、英語だけでなく、More than better students, better people
(“良い生徒”よりも”良い人”に)という「人と話す」ことで人としての教育にもなるのが良いですね。

テクノロジー視点で言うと、技術は単純にビデオチャットなのですが、アイデアがとてもスマートですね。単に最新技術を使うのではなく、巧く活用するのが大事なんだと感じました。

 

◼︎PR部門ゴールド The Fading News(トルコ)

http://vimeo.com/94502908

報道の権限を制限するために政府が「ネット上にあがったコンテンツは全て検閲され、検閲者は掲載されてから四時間以内であれば裁判を通すことなく消去する権利をもつ」という法律を新たに加えようとしたところ、民間認知を増やすためにRadikalというトルコのニュースサイトが行ったキャンペーン。

ポイントは、ユーザーに「検閲されているネットを体験してもらう、法律が加わった後の世界を疑似体験してもらう」こと。
今さっきまで見ていた記事が四時間後に消え、「この記事は政府の判断により、裁判を通すことなく消去されました」というメッセージが残る、というものです。

多くのジャーナリストや、著名人、ブロガーがこの活動に賛同し、自らツイートやムービーなどを消去していくことで認知はあっというまに広がり、ニュースサイトから始まったこのキャンペーンは広告費をかけることなく社会現象に。多くの人を動かし、実際に法律の追加を取り消すまでになりました。

知る権利があるはずのニュースを見れないという体験をした一人一人がネット上から多くの人を動かし、ソーシャルメディアの力が発揮された作品です。

 

◼︎PR部門ゴールド Bald cartoon(ブラジル)

子供に人気のあるアニメキャラクターを素材として使うことで、髪の毛を失った子供自身を含め、周りの子供達のネガティブイメージも一新しました。

世界中から広告業界の人々があつまるカンヌライオンズアワードセレモニー。
オーディエンスが拍手喝采で評価したものは、どれも飢餓問題や、人とのつながり、
平和への願いや、病気の子供など社会問題をテーマに、国境を超えて伝わるシンプルなものでした。
全体的に社会貢献につながるものが多いのも印象的でした。

以上2日目レポートでした!