cannes_2014

カンヌレポート その⑤-ニューディレクターズショーケースにいってみた-

ボンニチワ!
カンヌライオンズ5日目レポートを担当する丸本です。

カンヌも今日で6日目。Tシャツのストックがだんだん減って困ってます。

こっちのデザインはシャレオツ過ぎて買い足す気になれません。

これまでサイバーやモバイル、プロモ、PRなどの受賞作品を中心にご紹介してきた本レポートですが、なんと丸本の担当日は受賞式がお休みです……。

なので、今回はちょうど昨日おこなわれた「Saatchi & SaatchiのNew Directors’ Showcase」の内容をご報告します。

カンヌへ旅立つ前に色んな方からオススメいただいたこのセミナー、内容はというと、数百人の中から選ばれた若手映像ディレクターの作品をひととおりチェックできるというものです。

さらに今年はただ映像作品を観るだけではなく、ちょっとした催しも。

 

marumoto

ごらんのような看護婦さんがセミナー会場に登場しました。

この人から渡されるリストバンドを装着すると、脈拍が計測され、いま上映されている作品がどれだけ会場を興奮させているかがサイドモニターにヴィジュアライズされる超絶オシャレなしかけ!

 

 

さてさて、実際の映像作品を3つほどご紹介していきますね。

 

Josh Cole
Rudimental ‘Not Giving In’

 

 

ロンドンの映像プロダクションRokkitに所属する
Josh Cole監督によるRudimentalというアーティストのMV。

スラム街で貧しくも逞しく生きる親友同士が袂を分かち、それぞれの生きる道に進んでいく様をリアリティあふれる映像で表現しています。

あまりにも切なすぎるラストシーンは必見です!

 

 

Ainsile Henderson
Moving On

 

 

Ainsile Hendersonが制作したイギリスのバンド「James」のMV。
登場人物がすべて毛糸だけでつくられたモーションストップ作品。
モチーフが毛糸であることにもきちんと意味があり、「果てしなく続く生命のつながり」を表しているようです。

ほつれていく毛糸と躍動する女性ダンサーの対比が
これでもかというほど美しく描かれており、胸を打つ内容となっています。

 

 

Tatia Pillieva
First Kiss

 

 

グルジア出身でLA在住のTatia Pillievaの作品。
初対面の10組のペアに「キスしてください」と頼むと、最初はモジモジとおたがいの出方を見合うもいざキスをはじめると情熱的に唇を重ねていきます。

コレ、シアターの大画面で見るとめちゃくちゃドキドキします。

まわりの脈拍センサーもいちばん明滅していた気が……。

キスとかその手のものには全世界共通のスイッチがあるみたいですね。

全編を通して白黒映画のような色合いなのも逆に想像を掻き立てます。

これらは広告だったり作品だったり目的とするところがマチマチなので総じて評することは避けるべきなのですが、ノンバーバルでも通じる映像の可能性を感じますね。

実際、英語がほとんどダメな丸本の心をしっかりと動かしているわけですから。

 

 

もうすでにカンヌも後半戦。
最後までさまざまなことを吸収し、日本に持って帰ります!

 

 

それでは明日の更新もお楽しみに。