はじめまして。
2014年度新卒でHACKistに参加している朝日田です。
少し時間が立ってしまいましたが、HACKist_としてC86コミックマーケットに出展しました。今回はコミケで冊子と合わせて制作したオリジナルARアプリとデジタル目次「スーパーオキュラス_U」について記事を書きたいと思います。
ARアプリについて
今回のARアプリはUnityとVuforiaで作成しました。
ARエンジンは色々ありますが、1文字もコードを書くことがなく作れるという利点があったのでスピードを重視してこの組み合わせを選びました。制作時間は大体5時間くらいです。
元々、コミケチーム(ハックイストアンダー)はイラストレーターを主体にしたチームですが、今回出展にあたり「せっかくだから漫画だけでなくデジタルで何かやろう」という事で同人誌のページをマーカーにすることで、アナログな同人誌をデジタル(AR)でも楽しめる、というアイデアを入れました。
実際にアプリを冊子の特定個所にかざすとこんな感じになります。
表示するのは通常の2D画像ですが、奥行きを持たせてることで3Dのような立体感を出してます。
3Dオブジェクトを作らなくても、2Dのイラスト絵を並べるだけで、かなり立体的に見えるのは新しい発見でした。
また、画像だけではなく、HACKistの制作物を紹介する動画も流れたりします。
技術者にとってはARはもう見慣れたものですが、コミケのブースに来た人には大好評でした。
スーパーオキュラス_U
スーパーオキュラス_Uは、以前Qawasakiさんが作成したスーパーオキュラスをバージョンアップさせたものです。前のものより二回りほど大きいです。
これ、なぜGoogleが公式で出しているCardboardの作り方をしなかったのかはちゃんと理由があったりします。GoogleのCardboardの型紙で作成すると、顔のサイズが考慮されていなかったり、メガネをかけていると見ることができないといった事があります。
スーパーオキュラスの場合、顔をすっぽり覆うので、たとえメガネをかけていようとどんな人でも体験することができます。また、周りの光が入ってこないのでより没入感のある体験を提供出来ます。
このアプリの作り方は江東テックブログの方に紹介していますのでそちらをご覧ください。
→http://kototec.i-studio.co.jp/
今までVRを体験するためには特定の場所に行き、特別な機器が必要でしたが、Cardboardの登場によっていつでもどこでもスマートフォンさえあればVRを楽しむことができ、今までにない新しい体験ができるようになりました。
どこでも使えるということは、例えば今いる場所の100年後や100年前を見ることができるといった、本来見ることができないものを見たり、逆に今見えてるものを透過させることもできたりします。もちろん、完全なバーチャル世界を楽しむこともできます。
今回はARアプリとVRアプリを作りましたが、自分は音楽が好きなので、次回は音と連動させたプロジェクションマッピングを作ってみようと思います!