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大切な人とのつながりを光で感じるウェアラブルデバイス「without words」

こんにちは!エモいの大好きデザイナーの佐野(彩)です。

先日のDigital Fragmentsで展示した「without words(言葉はいらない)」というウェアラブルデバイスをご紹介させていただきます!

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without wordsとは

シンプルかつエモーショナルな、コミュニケーション用ウェアラブルデバイスです。
言葉を使わず、例えば遠く離れた恋人同士、家族同士など、大切な人とのつながりを光で感じることができます。

機能はとてもシンプル。対になっているブレスレットを身につけ、横についているスイッチを押すだけ。自分側のスイッチを押すと、相手側のブレスレットが光り、相手側のスイッチを押すと自分のブレスレットが光ります。

相手のことをふと思った瞬間にスイッチを押してみたり、なんとなーく連打してみたり…ちょっと押し付けがましいかもしれませんが、でも自分側のブレスが光った瞬間って、少なくとも相手は今自分のことを想っている瞬間なんだなって感じると、なんだか嬉しくなりませんか?

コミュニケーションはもはや言葉がなくても成り立つのでは?

昔は手紙を書いて想いをしたためていたのが、今やLINEのスタンプだけでやりとりが成立する時代。

そこで、もしかして皆つながりは求めているけれど、SNS疲れと言われるくらいだし、多数と連絡をとるのが面倒くさい、と感じているのでは?SNSの機能をそぎ落としていって、さらにシンプルにしていったら、どうなるだろう??と考え、出来たのがこの作品です。

何か用事があるわけではないけれど、ふと相手に信号を送ったら、相手もちょうど見ていて信号が返ってきて…と、そこには気持ちも、言葉も、何も込められていない、ただのLEDの光しかないけれど、それでもそこに「つながり」はあるのではないでしょうか。

どんな技術?

without wordsはbluetoothで通信しています。(なので現状のプロトタイプでは20~30m範囲が限界)
使っているのはこちら、超簡単!無線マイコンTWE-Lite DIP(トワイライト・ディップ)です。

実はこれBluetoothのペアリング作業も、プログラミング開発作業もなく、今回初めて電子工作にチャレンジした私でもつくれちゃう超お手軽無線マイコンなんです。

今回はプロトタイプということで、20~30mが限界ですが、今後はwifiやネットワークと連携して海外にいてもやりとりできるようにしたり、アプリ連動でお互い何度信号を送り合ったかが数値化されたり、という拡張もしたいなぁと思っています!

ちなみに、今回使ったTWE-Liteマイコンですが、100個くらいの連携も可能だそうです。お値段もBluetoothのマイコンにしては比較的安め。今回使ってみて色々と勉強になったので、次何か作るなら複数を使うというのもありそうです。

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では!

【Credit】
制作 : 佐野彩香