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ヤバいインタラクションをつくりました。

こんにちは。
ヤバいデザインエンジニアリングコンビの手塚と加藤(め)です。

先日のHACKist展「Digital Fragments」で展示した、<ヤバい>という作品について説明します。

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※以下、作品名を<ヤバい>、作品名以外の形容詞・感嘆詞を「ヤバい」と表記します。

<ヤバい>とは

本作品<ヤバい>は、体験者の発する「ヤバい!」という音声から、状況のヤバさを計測し、
タイポグラフィとして表現するインスタレーションです。

普段何気なく発している言葉について、再認識を促すために制作しました。

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ヤバさをはかってみよう

体験者は手元の入力ボタンを押しながら、
最近体験した「ヤバい」ことを想像しつつ、「ヤバい!」と発声します。

発せられた声から、「悪いヤバさ」なのか「良いヤバさ」なのかを<ヤバい>が点数化し、
点数に対応するタイポグラフィを説明文とともに表示します。

自分の声によって表示されたタイポグラフィは、その場でステッカーとしてお渡ししました。

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ヤバさをはかる仕組み

<ヤバい>は、入力された音声から「体験者のテンションが高いのか・低いのか」、また「ヤバさの程度が大きいのか・小さいのか」を算出します。
「テンション」の算出には「ピッチ(音の高さ)」を、「程度」の測定には「音量(音の大きさ)」を使用しました。

「テンションが上がると人の声は高くなり、反対にテンションが下がると声も低くなる」という考えのもと、
音声のピッチを抽出して、一定の基準より高ければ「良いヤバい」、低ければ「悪いヤバい」とシンプルに振分けています。

さらに、声の音量を測定して抽出したピッチの値と掛け合わせて点数を算出しています。

<ヤバい>の活用方法としては、例えば商品を試用できるキャンペーンイベント等で、
その商品がどれだけ「(良い意味で)ヤバい」のかを可視化する装置として使うことができたりするのではと思います。

最近はヤバくないことにもついつい、相づち的に「ヤバい」と言ってしまうこともありますので、
本作品が自分の言葉について再考するきっかけになれれば幸いです。

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企画:手塚 健太郎 / 加藤 愛
デザイン:手塚 健太郎
プログラム:加藤 愛
スペシャルサンクス : 徳永 茜(イラスト)