DSC01564_3

DE DE MOUSE リリースパーティー「for 2EPs」HACKistVJ レポート

こんにちは、HACKistブログには初登場の西尾です。

今までHACKistでは2014年4月「DIGITAL SDRAMBLE@神宮前ROCKET」と、
2015年5月「DIGITAL FRAGMENTS@神宮前Galaxy Gingakei」などの
展示イベントオーガナイズ&運営などを行わせていただいております。
HACKistのよく言えばプロデューサー、内情は裏方兼いじられ担当として日々奮闘中です。

今回は、去る2015年7月23日に代官山UNITで行われた、
DE DE MOUSE リリースワンマンパーティー「for 2EPs」に
HACKistがVJで出演させていただいた様子をレポートさせていただきます。
きっかけは、先述の「DIGITAL FRAGMENTS@神宮前Galaxy Gingakei」に
DE DE MOUSEさま(以下敬称略)にご出演いただいたことでした。
その際のHACKistVJとのコラボレーションをよりアップデートした形とのことで、
リリースパーティーという大舞台にオファーいただきました。


今回の「for 2EPs」HACKistVJのダイジェスト動画です。
1stセット「youth 99 side」ではrokapenisさんと山口崇司さん(d.v.d.)が
DE DE MOUSEの立つ大きな箱に映像を投影する迫力あるパートで、その後いよいよ
HACKistがVJ演出を行う2ndセット「milkyway drive side」が始まります!

と、その前に今回の機材セッティングについて簡単にご説明します。
今回はUNITメインスクリーンの両端にHACKistが開発したトランスペアレントスクリーンを2つ設置しました。
合計の3画面にて、全てに同じ映像を出力するのではなく、1つの映像を3画面で映し出すことにより
奥行きのある表現を可能としました。

IMG_2532_2

また、DE DE MOUSEの動きと音楽をKinectとマイク入力でセンシングして、
それを映像に反映させるインタラクティブな仕組みを導入しました。
特にKinectの認識においては、事前のリハでDE DE MOUSEのライブ中の動きをとって学習させて、
より精度を上げた形でのインタラクティブな演出を行いました。

dedegakushu

こちらはKinectでの動き学習中の画像です。
 

各自のインプット&ソフトウェア構成は下記となります。
1、小井パート :  Kinect → WebGL
2、公文・貴田パート : Kinect → openFramework + MAX/MSP
3、茶谷パート : Kinect → Unity5
4、qawasakiパート : Audio(Mic) → Unity5

3つのスクリーンを従え、DE DE MOUSEの2ndセットが始まります。
冒頭の画面には無数の岩のような手の動きに合わせて動くパーティクルが漂っていて、
DE DE MOUSEが手を掲げるとパーティクルが集まり、ブレイクに合わせて元気玉のように放つ!
という直感的なインタラクションで会場は沸き立ちます。


7/23 DE DE MOUSE ”for 2EP”

nisoppさん(@nisopp)が投稿した動画 –


元気玉の動画です。

ちなみに、少しネタばらしをすると実はこの時パートのVJはWEBブラウザで再生されていました。
VJの小井はGIGAZINEなどネットメディアで話題となった「metrogram3D」の作者で、
WEBブラウザ上では表現が難しい滑らかな動きをそのプログラミングスキルで実現しています。
今回もスクリーン3画面を横断した1ブラウザでのVJプレイとなりました。

5S7A1819_2

その後も小井が作る吸い込まれるように滑らかな動きとDE DE MOUSEの楽曲の旋律が重なり、
心地よい興奮が続きます。
*小井の作品は、9/27まで「動きのカガク展@六本木21_21 DESIGN SIGHT」でもご覧いただけます。

冒頭パートが終わると曲は「supernova girl」になり、楽曲も四つ打ちになりよりクラブ仕様に。
画面にはなんとDE DE MOUSEの分身が巨大化して画面に登場し、ポリゴンやワイヤーフレーム調など
様々なエフェクトがかかった姿に変身していきます。
ダンサブルなビートに様々な姿のDE DE MOUSE映像とストロボの照明が交錯することで、
楽曲のキラキラとした世界をうまく演出できたのではないでしょうか。

(候補)DSC01683_2

2ndセットも中盤となり、「fading last night」の叙情的なメロディーに合わせて
映像もファンタスティックな世界観へとチェンジしていきます。
誰もいないビル街を彷徨い続け、花火が上がったりとよりグラフィカルに、
まるで自分がその場所にいると錯覚するような幻想的な情景です。
その後もDE DE MOUSEの動きに合わせて灼熱の星から火の玉が飛び出したり、
雲を操ったりと2ndセット終盤に向けて徐々に上がっていくテンションを演出していきます。

DSC01156_2

終盤、曲調がガラっと変わりハードでアップテンポな曲となると、
それに合わせてBPMを検出し音とシンクロした映像へと切り替わります。
楽曲によって青・赤・白など単色でシンプルながら力強く映像が躍動し、
まるで音が物体として可視化されているような錯覚を覚えました。

そして、HACKistがPVを制作した「milkyway drive」のVJもライブで行いました。

DSC01564_2

イベント前に、「milkyway drive」のPVだけではなく、Unityの拡張機能を活用して、
自分だけのPVを作ることができるインタラクティブPVを制作しました。
空を飛び交う文字や空の色を色々変えたりすることが可能です、PCよりお楽しみください。


「milkyway drive」PV
http://dedemouse.com/app/milkywaydrive
↑インタラクティブPVはこちらから(PCのみ)

最後のアンコール「sun end girl」では2セットという長丁場の締めにふさわしい、
ステージの上にあがったまるでロックスターのような演奏でした。
HACKist担当の2ndセットはこちらで終わりです!

DSC01697_2

長文となってしまいましたが、今回HACKistとしては
音楽アーティストのDE DE MOUSEとコラボレートしたVJ演出を行う
という全く新しい取り組みでした!
最初に話を頂いた時はどうなるものかと思われましたが、
500人規模のお客さまの前で最高の演出をしたと、自画自賛ですが思っています。

最後となりましたが映像をより際立たせていただいた照明のMichinari Maruiさま、
イベント運営スタッフの皆さま、お越しいただいたお客さま、そして今回話をいただいたDE DE MOUSEさま、
本当にありがとうございました!

またこういった取り組みは、近いうちにやるかもしれません。というか、やっていきたいです!!
それではまた近々!!

5S7A1769_2


DE DE MOUSE 「for 2EPs」 -milkyway drive side- HACKistスタッフリスト
Creative Director: 望月重太朗
VJ: Junpei Qawasaki, 小井仁, 公文悠人,貴田達也,茶谷亮裕
Producer: 西尾奏
Special Thanks: 進藤俊彦