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WebGL特化型VJ演出 【notall 2nd Anniversary Tour!! ~夏だ!騒ぐぜ!東名湾~】

こんにちは。HACKistです。

先日、アイドルグループ notall さんのワールドツアー 【notall 2nd Anniversary Tour!! ~夏だ!騒ぐぜ!東名湾~】 にて、WebGLをつかったインタラクティブパフォーマンスのご協力をさせていただきました。

インタラクティブパフォーマンス

インタラクティブというと、対話、双方向といった意味になるのですが、今回のケースでは、アイドルメンバーやライブにいらしているお客さんの放つ声や音、カメラから入力された映像情報を元に、ステージ上に投影される映像演出をダイナミックに変えていくというパフェーマンスを行いました。
こういった演出の多くは、最近流行りであるUnityやMAX、openFrameworksといったソフトウェアを用いて行うのですが、今回は国内でも例の少ないWebGL/GLSLに特化させて演出を行っています。

今回は全体で4曲の演出を行ったのですが、その中から3曲の内容を少し紹介させていただければと思います。

1. UNU

UNU

【 0:00 – 0:10 】
EDM調の楽曲で、全体としてアブストラクトな表現を行っています。パーティクル系の表現と、光の効果を活かせるような構成を行いました。

2. ウサギツンデレラ

ウサギツンデレラ

【 0:10 – 0:16 】
キネティックタイポグラフィという表現方法を使い、テンポ良く楽曲の中に背景を取り入れる演出を行いました。
楽曲と演者のマイクから入力された音により映像を変化させる仕組みを取り入れ、リアルタイムに変化する映像効果を実現しています。

3. マジ

マジ

【 0:17 – 0:32 】
パーティー感の強い楽曲で、曲の持つ楽しいイメージを再現するため、様々な3Dオブジェクトを作り、それを直接演出の中に取り込んでいます。3Dオブジェクトの生成にはBlenderとIllustratorを組み合わせ取り込みを行いました。

舞台裏

「マジ」のリハーサル中。
楽曲の音によって自動的な処理がかかる部分もありますが、人の手を入れる部分をあえて残すことで、リアルタイムVJプレイの要素も残しています。
VJだけの演出であればそう難しくはないのですが、実際はステージの進行と合わせることが必須であり、音響や照明機材、演者の状況などを含め連携しつつ進めていくため数時間にわたるリハーサルを入念に行っています。

機材はGPUを強化したマシンを軸に、キーボード、マウス、MIDIコントローラー、オーディオインターフェイスなどを揃え、今回の演出にカスタマイズした構成を用意。プラン通りの演出はもちろん想定される緊急時の対応方法まですべてをコントロール下におきました。

 

HACKistは今まで何度かVJに関わらせていただく機会に恵まれ、様々な演出を行っています。
今回は大規模なライブイベントで、WebGLを軸にしたステージの演出を行うことができ、最高の演出ができたと思っています。

今回はWebGLに特化したVJだったのですが、また機会があれば新しい体験の場を作れればと思っています。

■ Credit(HACKist制作スタッフ)
Creative:
谷岡 尚人
高野 祥宏 / 八木 啓太 / 齋藤 陽一
岩橋 卓 / 横山 幸正 / 荒瀬 亮太
佐野 彩香
小井 仁

PM:
小井 仁

Produce:
十字 賢