こんにちは! HACKist_(ハックイスト・アンダー)のわかたです。
みなさん、
突然ですが、動くポスターを見たことはありますか?
「ポスター(紙)って動くものじゃないでしょ?」
今回は、そんな固定概念を覆す作品を紹介させていただきます。
動くポスターって?
動くポスターは
8月14日(日)に開催されたコミックマーケットで
展示していた作品です。
まずは動画をご覧ください。
こんな感じで、紙のポスターが動きます。
動くポスターのしくみ
今回の動くポスター制作では、企画、イラスト、デザイン、動きの検討部分をHACKist_が担当し、
それ以外の実際の電気回路制作や、プログラム実装、印刷、設営の部分は外部の協力会社に制作を依頼しています。
動くポスターは
“静電モーター”という静電気の力で
物体を移動させる技術で動かしています。
まずは、こんな風に、どう動かしたいか、を検討したら、
実現したい、動きに合わせて、電気回路を設計。
紙の上に電気回路を作る、ということも、
印刷によって回路を形成できる、銀ナノインクプリントで実現しています。
移動の速度や、回転などのパターンもプログラムにより
制御ができます。
横から見ると、こんな感じで
バッテリーや基板も結構コンパクトに収まっていて
前から見ると、本当に、ただの紙にしか見えません。
ポスターのイラストについて
夏のコミケ!ということで、
夏の路地裏をテーマに絵を描きました。
ある夏の日、不思議な路地に迷い込むと、あら不思議、
スマホの中から、インターネットの中の住人が飛び出してきた!
という設定です。
路地のモデルは月島の路地裏で、激ゆるラフで
イラストの構想を固めたあとに
月島で資料撮影を行い、少し丁寧な線画に、その後に
トレース台の上で、もう一段階丁寧な線画にして、着色しました。
↑”動かす”というのが最大のポイントなので、
髪型やスカートや、植物なども、”風”を表現しやすい形状にしています。
動くポスターの可能性について
イラストを”動かす”ことで、
静止している状態だと伝えきれなかった、
風の流れや、キャラクターの動きを表現でき、
イラストの世界観をより深く伝えることができました。
また、コミケの会場でも
多くの人が足を止め興味を示してくださり、
動くポスターの広告としての可能性を感じることができました。
もしかしたら、近い将来、
広告はもちろん、さまざまな施設のサインや、
教育現場の教材などでも、動く紙の仕組みは
活躍しているかもしれません。
HACKist_ は引き続き、漫画/アニメ/ゲームの可能性をガンガン広げていきたいと思います!
Staff List
企画 : HACKist_
イラスト : わかたさき
デザイン : さーにゃ