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AI・VR・世界にひとつだけの特設装置も。ミオヤマザキ イベントに技術提供します!! の巻。

突然ですが今日はただいま制作中のデジタルコンテンツのご紹介です。Qawasakiです。

なんで制作中に紹介? というところなのですが
今作ってるコンテンツはなんと今週末(10/29-30)に池袋にて、たった2日間だけ開催される限定開催イベント。
少しでも多くの人にお伝えしておきたいなと思って書いている次第です。

さて、HACKist今回のコラボ相手はミオヤマザキというロックバンドです。

強烈なメッセージ性と感情を爆発させるLiveを展開し、10-20代の感受性豊かな世代から絶大な支持を得ているバンドですが、
メディアへの露出は行わず、そのプロモーションはリアル脱出ゲームのアプリ(250万DL!!)を出すなど、なかなかにトガっております。
そんなミオヤマザキ、11/2(水)にEPICレコードからメジャー1st Alubum「anti-these」が発売になります。

このタイミングでコラボをして何をやるかと言いますと、
デジタル技術を使ったミオヤマザキの世界観を体験出来るミュージアムを作りします。
全面技術協力という形で、2日間のクリエイティブ全体を我々がやらせてもらっております。

コンセプトは「疑似体験」。
今回は6つのコンテンツでミュージアムが作られております。
この記事ではそのコンテンツの一部を(ネタバレなしで)技術面にも触れてご紹介します!!

メンヘラギャラリー

まず1つ目はオリジナルイラストのギャラリーです。
ミオヤマザキメンバーが自らが定義、分類、キャラ付けを行なったメンヘラガールの解説付きイラストが会場に展示されます。
こちらがその一部。

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イラストはHACKist_(あんだー)でおなじみのさーにゃ画伯によるもの。
ミオの世界観をたっぷり盛り込んだ書き下ろしです。

そして、ギャラリーには1つだけ振動スピーカーを仕込んでおります。
これまで指向性スピーカーでのコンテンツはいくつかやってきましたが、振動は初登場。
どんなものか、というとスピーカー接着した面と後ろの空間を共鳴させる事で音を鳴らします。
つまり、壁につければ壁全体がスピーカーの役割を果たす、というモノです。
後ろの空洞具合や、つける素材、大きさなどで鳴りが変わるものです。

どんな使われ方をするのか?どこに設置されるのか?
会場でのお楽しみに!

3D Projection Mapping MV

2つめは会場の一部屋をまるまる使ったプロジェクションマッピングMV。
立体物への投影と立体映像を駆使して、サラウンドスピーカーによる「全身で体験するMV」となっております。
感情の爆発、をテーマに「え、こんなところに投影しちゃうの?」という場所でやります。
技術面でいうと今回は立体物+平面という会場に合わせて映像の加工と投影を行う事で
綺麗系やインタラクティブ系のプロジェクションとは一風変わったそこでしか味わえない体験をお届けします!

AI少女 ミオ

3つめはオリジナルのAI少女とチャットが出来るというもの。
博報堂アイ・スタジオのクリエイティブAI研究所が制作したチャット空間に生きるAIをミオヤマザキが教育してます。

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自動で受け答え出来るAIbotが溢れる昨今、アーティストが監修したこの子は言う事が一味違うだけでなく、
AIなのに感情を表現してきたりします。会場の端末で触れますので、ぜひ。

Hallucination VR

4つめはMR(MixedReality)を駆使した体験コンテンツ。
会場に用意されたVRゴーグルを装着すると、実際に目の前の光景が見えてきます。
視覚を奪わないVR。そこから何が起きるかは会場でのお楽しみです。UnityのShaderとかDeepDreamなどを使っております。

そしてなんと、システムチェックに「ミオヤマザキ」からvoのミオさんとDrのハンちゃんが登場!!
一足先に体験してくれました。

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インタラクティブ”XXXXX”装置(詳細非公開)

5つめは5月の展示での「AIラッパー」も記憶に新しい貴田と、車輪型照明「WHEELED」のハード開発を担当した進藤が送るインタラクティブコンテンツ。
ネタバレしちゃうので詳細は書けないのですが、今回は特製装置を制作しております。おそらく世界に一個だけしかない装置です。
映像は元AKB48の岩田華怜さんに出演頂いてます。

が、

内容を言うとバレちゃうので、せめてシステム構成を一部だけ公開しておきます。

bazz

どんなものか、当ててみてくださいませ。

mioyamazaki360° virtual“スレ”(ライブ)

で、最後6つめはすごく簡単に言うとVR体験です。
が、当然ただのLIVEが見れるとか360度見渡せるみたいなものじゃないです。
撮影機材はTHETA Sのみ、再生はGEAR VRを使います。
触覚とか錯覚とかそういう小細工はなく、撮影手法と場所、音の力という泥臭いクリエイティブでやっております。

普段はメディアに顔出しをしないミオヤマザキ。
つまり、視覚情報を遮断したアーティストでもあると言えます。そこをVRで活かすにはどうするか?

考えに考えてコンテを起こし、撮影、監督、編集までHACKist担当し、バンドメンバーと一緒に
六本木のライブハウスmorph tokyoでロケ敢行しました。

アーティストというか表現で生きる世界の人はアイデアや適応力がすごいですね。

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画像はVR空間を楽しむミオさん。

イベントチケットは、SMEさんよりイープラスにて絶賛発売中です。
しっかりと体験頂くためにチケットは枚数制限があり、どうやら残りも少ないらしいとの事です。
2日間だけの開催ですが、このミラクルコンテンツ達を是非ご体感下さいませ。

我々も現地でご説明などしておりますので、お気軽にお声掛けくださいー。
制作STAFFはこんな感じです↓

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■全体
プロデューサー:川崎 順平
アートディレクター: 佐野 彩香 
プロジェクトマネージャー: 山本 幸歩
ディレクター: 剣持 学人

■AI
テクニカルディレクター : 川添 昌彦
バックエンドエンジニア: 今渕 祥平
フロントエンドエンジニア:五島 栞

■インタラクティブ装置
テクニカルディレクター/プログラマー: 貴田 達也
ハードウェア: 進藤 俊彦
プログラマー: 菅沼 慎平

■Hallucination VR
テクニカルディレクター/プログラマー: 茶谷 亮裕
プログラマー: 菅沼 慎平

■プロジェクションマッピング
テクニカルディレクター/プログラマー: 登山 元気

■mioyamazaki360° VR
映像制作 :佐野彩香、登山元気、川崎 順平
プログラマー:川崎 順平
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では!