2013_2_7

iPhoneのイヤホンジャックと、Arduinoをつないでみた

iPhoneのイヤホンジャックを利用して、iPhoneと連携する外部アクセサリの制作を試みてみました。

最近話題になっている「Square」のようなスマホ向け簡単決済サービスをご存知でしょうか。
iPhone等のイヤホンジャックにモジュールを差し込み、
そこにクレジットカードを通しアプリ上でサインをするだけで
簡単にカード決済ができるサービスです。

実はイヤホンジャックは、音楽や通話に使うだけでなく、
音声信号を用いて情報を伝達するためにも使うことができるんです。
そしてiPhoneアプリと連携させ、その情報をアプリ側で読み取ったり、
反対に送信したりすることでiPhoneと外部モジュールとのやり取りが可能になります。

iPhoneのDockコネクタやLightningコネクタを利用した電子アクセサリ製品を開発するためには、
AppleのMfi Programに登録し、必ずその製品の認定を受ける必要があります。
だけどイヤホンジャックを利用した電子アクセサリ製品にはその認定が不要。
したがって誰でも製品を開発することができます。

そこでアイスタでも、イヤホンジャックを利用しての簡単な電子アクセサリ制作を試してみました。

ArduinoとiPhone

使ったのはArduino、SoftModemインタフェースボード、そして8×8のマトリクスLEDです。
制作したiPhoneアプリ上で好きな絵をタッチすると、その絵の通りにマトリクスLEDが光ります。

どういう仕組みになっているかというと、
まずiPhoneからイヤホンジャックを介して情報を音声信号で送信。
イヤホンジャックの先に接続されたSoftModemが、音声信号をデジタル信号に変換してくれます。
そしてそのデジタル信号をArduinoが受信し、
Arduinoに書き込まれたプログラム通りにマトリクスLEDを光らせます。

今回はSoftModemの音声信号をデジタル信号の変換に活用していますが、その逆も可能。
したがって、Arduinoにとりつけたセンサの値をiPhoneに送ることも出来ます。
Squareの場合はこっちですね。

イヤホンジャックを使うことで、
iPhoneにおける電子アクセサリ制作のハードルがかなり下がるんじゃないでしょうか。

今回の実装では、SoftModemの制作者である
arms22さんのサイトとプログラムを参考にさせていただきました。
http://arms22.blog91.fc2.com/

Credit /
Device、iPhone App:佐脇風里
Design:望月重太朗