とある任意の単語「あ゛あ゛あ゛」に、「2.0」、「ソーシャル」、「インタラクティブ」などの単語をそっと添えてやると、どんな単語に添えても、なんだか「デジタルな企画書タイトル」の香り漂う文字列が出来上がるなるなあ…と前々から気になっておりました。
- あ゛あ゛あ゛ 2.0
- ソーシャル あ゛あ゛あ゛
- インタラクティブ あ゛あ゛あ゛
そこで、このような単語をランダムに自動生成する「デジタル企画タイトル ジェネレータ」というツールを作ってみました!
「もう1回」ボタンをポチポチ押せば、デジタル企画書っぽい文字列がどんどん生成されるので、どうぞ頭の中でご自由に妄想をお楽しみください!
たとえばこんな単語が出て、こんな妄想ができます!
①ソーシャル テレビっ子

テレビっ子はひとり家にとじこもってるというイメージですが、いまやスマホ+ソーシャルメディアの時代。物理的にひとりでも、スマホを駆使して、趣味の合う友人達と一緒にテレビをみて盛り上がることのできる、ひきこもりがちな「テレビっ子」という既存概念を覆すアクティブな新人類が生まれくるのかも?、いやもうすでにいるのかも?、と妄想しました。
②ユビキタス 最速降下曲線

最速降下曲線というのは、任意の2点間を結ぶ全ての曲線のうちで、物体が高い位置の点を出発してからもう一方の点に達するまでの所要時間が最短である曲線、らしいです(wikipediaより)。そういう曲線が、特殊なメガネ的なデバイスをかけると、いつでも、どこでも、だれでも、みえるし、修行を積み重ねた人には、念じれば出せる、とかいう世界になったら、ビルとビルの間を駆け抜けたりして、とっても気持よさそうだな、と妄想しました。
③快楽の罠 レース

いろんなエッチな誘惑があるレースコースで、その誘惑にひたすら耐えながら、一番最初にゴールした人が最高の快楽を手にするレース、と妄想しました。いろんなエッチな誘惑について、妄想をもっと深堀りしたいところですが、この場では控えさせていただきます。
仕組み
仕組みはかんたん。以下3ステップです。
- 「2.0」、「ソーシャル」などの添えると企画名ぽくなる単語を集めて、それが「上の句」なのか「下の句」なのか、をあらかじめDBに登録しておき、乱数で引っ張ってきます。
- Wikipedia APIから、任意の単語を引っ張ってきます。
- 1の「DBから引っ張ってきた単語」と、2の「Wikipediaから引っ張ってきた単語」を組み合わせて表示すれば、完成です!
このツールの使い方
実際、お仕事でブレストするときは、与件という制約条件の中で、企画を考えることが多いです。しかし、残念ながら、このジェネレーターには、生成されるタイトルに、絞り込み条件をつける機能はありません。
このツールはそんなことお構いなしに、これから広がりゆく情報化社会の可能性を広くあまねく考え巡らせたいときに使えるのではと考えています。最近のニュースをみていると、ネットワークと接続したり、センサを備えることで、そのモノが使われる状況・特性に応じてスマートな振る舞いができる付加価値を備えたデバイスが徐々に増えていますよね!?
将来、この流れが加速すると、ほぼすべてのモノがネットワークに接続され、モノ自身が空気を読んでスマートに動いたり、API・SDKがデベロッパーに開放され、自由にカスタマイズ可能になる時代が来ると思います。このツールは、そんな未来の情報化社会についての妄想をサポートできれば、と考えています。
乱数からアイデアは生まれるか?
タイトルの「乱数からアイデアは生まれるか?」という問いに対して、このツールを作って、使ってみての感想をまじえて答えてみます。
乱数を使うと、その性質上、自分のバックグラウンドとか、知識の範囲外から、単語が頭の中に投入されるので、今まで考えたことのないような絵や、アイデアがふっと頭の中に浮かぶことがあります。それが乱数からアイデアブレストをするメリットだと思います。
ただ、このツールを使うと、「繋がりが見い出しにくい」、または、「繋がりがありがちでつまらない」、2単語が生成されることの方が確率的には高くて、意外性のある繋がりをもった面白い妄想の膨らみやすい単語を、そのゴミの山からダイヤの原石のごとく見つけ出す作業がすごく大変です。これが乱数を使うデメリットだと思います。
なので、今後は、乱数の良さは生かしつつも、もう少しアルゴリズムを工夫することで、もっと面白く妄想が膨らみやすい単語が出てくる確率を上げられるよう、ツールを改良していきたいと考えております。
【あとがき】 「デジタル企画書 ジェネレーター 大喜利 飲み」をしました。
ひとりで妄想を楽しむのもいいですが、みんなのアイデアも知りたい!ということで、このツールを酒の肴に、仕事終わりに飲み会もしてきました。
最初は大喜利形式で戦うことを想定していたのですが、カオスな飲み会になってしまうので、最終的に1個のスマホをみんなで囲んで、出た単語が「どういう企画か?」ていうのをみんなで考えるスタイルに落ち着きました。そうすると想定以上に盛り上がって、個人的には、とても面白かったのでまたやりたいです。
Credit/
飲み会に来ていた頂いた方々:一階武史、木下剛、岡本慎理
Developer:貴田達也