6月23日、カンヌレポート②:日本からPR部門でゴールドが。

こんにちは。 2回目は、吉澤がお届けします。

まずは、嬉しいニュースから。 TBWA/H がPR部門でゴールドを受賞しました!

博報堂セミナーでも紹介されていたQUIKSILVER「WETSUITS」がとりました。 本当におめでとうございます!

ご覧になったことがない方はこちらをどうぞ。

MEKING MOVIE

仕事を一生懸命頑張ってるときは、 趣味の時間がなくなっても仕方ないよね。 って思ってしまいがちなとこに、
「仕事も遊びもどっちもカッコ良く楽しもうぜ」 ってメッセージをストレートにぶつけてこられた感じ。
サーフィンやったことないですが、 朝、サーフィンやってから仕事に行きたいと思ってしまいましたw

もう一つは、弊社も携わっていた「箱根駅伝ニュースフラッシュバナー」が、 ショートリストに残ることができました。

はこね

Webby Awardsや電通賞、コードアワードなどでも受賞をした作品です。

残念ながら、カンヌではメダル受賞には至りませんでしたが、
バナー単体の作品が評価され、ここまで残ることが出来たのは、
バナーに対する評価が見直されてきているように感じました。
バナーのメディアとしての価値や目的を再整理する可能性がまだまだ残されていて、
この文脈を掘る事でまた、WEBが楽しくなりそうなので期待しています。

 

毎日、次々と受賞作品が発表されていますが、 その中でも気になったものを2つご紹介します。

Volvo 「lifepaint」

ロンドンでは、自転車に乗る人が急激に増えていて、同じように自転車事故の発生率も増えています。
そこで、Volvoは、昼間は無色透明の夜行塗料を開発して、試験的に2000本を無料配布。
瞬く間に、広がり、問い合わせの数が6万本を越えたとか。

審査員の方のコメントでは、 「Volvoは安全を考えるとき、車の安全性だけでなく、自転車に乗る人、歩行者、つまり、町や道など、すべてを視野に考えている。今回の審査では、町や道、社会が今まで以上に高みになる仕事を評価した。そういう意味で、Volvoほどきちんとやってのけたケースはなかった。」 とのことでした。

本当にきちんとやってのけるということが重要だと思います。
単発でなく、長期的に継続され、自発的な広がりが生まれるような設計をきちんとしていかないといけないと考えさせられました。

もう一つもVolvoです。
こちらは、全く違って成果を出すためのキャンペーン施策。

Volvo「intercepsion」

毎年各社がこぞってCMを放映する全米最大のスポーツイベントスーパーボウル。
多くの自動車メーカーが参加する中、Volvoは参加しませんでした。
その代わり、Volvoが企画したのは、他社のCMが流れたらTwitterに#volvocontestでツイートすれば、コンテストに応募できて、ボルボをもらえるかも知れないというもの。

本当にシンプルなので、参加する人も分かりやすい。
企画自体も、アメフトで相手のプレイを奪い取る「インターセプト」にかけている。
だから、マイナスイメージを残さずに、他社の広告に便乗してとても大きい数字の結果が出ているのが凄い!

 

その他、たくさん受賞情報ありますが、 速報はほかでもまとめてくれているので、
そちらにおまかせしてしまいます。

受賞作品まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2143501212334590401?&page=1

 

最後に、初カンヌを体験している感想を少し。 カンヌには世界中の広告が大好きな人がたくさん集まってます。

ここでは、審査員もクリエーターも広告主も関係なくて、 世界中の人の生活がどう豊かになっていくのが良いか、
その中で広告がどうあるべきかを真剣に語っています。 昼は、真剣な顔つきで作品に向かい、夜は、陽気に語り合い、
みんながフェスティバルを全身で楽しんでいるのがわかります。

ここは、とても特殊な空間だということを改めて思いました。
ここでの会話から得られることは、日本に持ち帰ったあとも、
とても役に立つことばかりだと思うので、たくさん持ち帰ろうと思います。

次回は、アートディレクターの加賀谷が独自の視点でお届けします。