こんにちは。Junpei Qawasakiです。
そろそろカンヌも後半戦。あと実質1日です。
なんだか切ないです。これがカンヌという祭りの空気感なのですね。
まとめに入っていく前にちょっとアワード以外の部分を書いていきたいな、と。
まず「Saatchi & SaatchiのNew Directors’ Showcase」ではウェアラブルデバイスを使ったリアルタイムパフォーマンスが披露について。
こんな腕輪型のデバイスが入り口で参加者全員に配られます。
脈拍を取得して数値に応じて内蔵されているLEDの色が変わり、全オーディエンスのデータはリアルタイムで送信・解析されて壇上のディスプレイにビジュアライズされます。
これ自体はパフォーマンスなのですがこうやってデバイスを使う事で「新しい体験の形」というのを表しているあたりさすがカンヌ。
で、HACKistはもの作り集団なのでまずは仕組みを解析したくなります。
僕の分析は下記です。
まずはシリコンバンドからデバイスを取り外しての基盤観察。
裏側は電極で3Vの電池が使われてますね。心拍センサの値(かっこ良く言うとバイオメトリクス)に応じてLEDを光らせるという部分は所謂よくある電子工作。
で、どうやって会場の全員のデバイスを制御していたかを考えたのですが、XOXの発表記事を見てなんとなく理解出来ました。
基盤にトランシーバモジュールぽいのがついていたので、それが会場に設置された基地局を介してサーバにリアルタイムで送られる、という感じなのだと思います。
光の制御の場合、DMXとかを使うのが多いですが今回はリアルタイムでビジュアライズがされていたので単純な信号制御ではなかったですね。ちゃんとサーバ介していました。ざっくりですがイメージ図を書いてみました。
サーバもそのまま介すと大人数のリアルタイムビジュアライズは出来ないので基地局を設置してるのであればそれが肝なのかなと思いました。
周りを見るとデバイスなので当然なのですが故障してるっぽい人も居たようで、どれくらいの精度で実行出来ていたのかが気になりますね。
マニアックな話題ばかりで申し訳ないのでもう1つ。Googleブースについて。
カンヌの会場すぐ近くのビーチにGoogleの作った特設会場があります。
実際にGoogleのプロダクトのクリエイティブな体験が出来るいくつかブースがあって、CODEBARというお好みのソフトドリンクを作れるというものもありました。
ドリンクのオーダーはRassberyPie(※写真左に見切れてる箱)でつくられた専用端末から行います。なんと注文フォーマットはHTMLで成り立っていて、そこに注文したいフレーバーのclassを書く事でオーダー出来ます。面白すぎる。
クリエイティブも統一されてたのですが、注目だったのは貼ってあるポスター。
「#ffffff sandy beach」->(white sandy beach)とか「take a <br>」→(take a break)とかコードをコピーにおきかえる。Googleならではで、洒落てます。
他にも電子工作がすごく簡単に体験出来るブースもあってデザイナー細川が作品をつくってました。
こちらが作ったものが動いてる動画。
他にもGoogleGLASSの体験や写真撮影をしてもらえるブースとか
ChromeCastの体験ブースなんかもありました。
アイデアとテクノロジーがふんだんに盛り込まれ、リゾート感も演出するというGoogleらしい会場で楽しめる。それがGoogleブース。こんな場所もカンヌには用意されてます。
さて、ブログも滞在も後少しとなってきましたが引き続き更新してまいりますのでよろしくお願いします。
めるしー。