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Live2Dを触ってみた!その可能性とは?

こんにちは、HACKist_(ハックイスト・アンダー)のイトマリです。

先日ブログでもご紹介しました、DIGITAL DIVREZ出展「別世鏡」、コミケC90出展「HACKist_ Vol.3」で使用しました
「Live2D」について、触ってみてわかったこと&その可能性について書きたいと思います!

Live2Dとは?

たった1枚のイラストがあれば、その持ち味を活かしたままに、まるで生きているかのように動かすことのできるツールです。
2008年の登場以来、現在でもゲームなどでよくつかわれている技術です。

↓こんな感じのイラストを1枚用意すれば、
主任3
↓これくらい動かすことができちゃいます。
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その特徴

手書きアニメーション、3Dモデリングなどと比べ、動きの制限はあるものの、
1枚のイラストがあれば比較的短時間で動きが作れる、という手軽さも魅力なのですが、
一番の特徴はやはり、イラストのタッチを活かしたまま、キャラクターを動かすことができる!というところだなと思います。
上のものは線画ですが、イラストレーターさんの塗りのタッチや、少女漫画家さんの繊細なラインをそのままに動かせるのは、
この技術ならではの強みですね。いわゆる石膏デッサンなんかも、そのまま動かしてみると楽しそうです。

そしてもうひとつ、仕様上の特性として、任意のパラメータを増やすことができる、というのが挙げられます。
これは「首の傾き」や「瞬き」といったの基本動作のほか、「照れる」「泣く」などの様々なパラメータを
自由に追加できるというもので、プログラムでの制御を行うこともできるため、
いろいろな使い方が考えられます。
ボタンを押すと衣装が変わる、背景が変わる、つつくと怒る、ツノが生える、などなど、
キャラ特性を自由に拡張できる機能というわけですね。

事例

別世鏡

この作品では「自分が二次元のキャラクターになってしまう」体験を作り出しました。鏡に出てくるキャラクターが
もし3Dモデルだったら、おそらくここまで「二次元のキャラクターになっている感」は出せなかったと思いますし、
制作期間内に作りきることもできなかったのではないかと思います。
またこの作品ではLive2Dモデル側に「天使」「悪魔」というのパラメータを追加し、そのパラメータをActiveにすれば、
すべての天使関連パーツ/悪魔関連パーツが一気に表示されるように設定されています。表示制御をLive2Dモデル側に
まとめることで、表示切り替え部分をシンプルな命令で行うことができるようになっているわけです。

HACKist_ Vol.3

冊子のオマケARとしてLive2Dを仕込んでみました。冊子に登場するキャラクターたちが、
作者のタッチそのままに、ループアニメーションしています。

↓人じゃなくてももちろん動かせます
kumapan

今回の同人誌は全編漫画となっていたのですが、スマホアプリを特定のページにかざすことで、
キャラが動きながらアフターストーリーを展開するといった使い方をしてみました。
そこまでに読んでいた漫画のキャラが、筆者のタッチのまま生き生きと動くのは、作っている方としても楽しく、
かなり面白いものに仕上がったと思います。

その可能性

現在はゲームでの使用をよく見かけるのですが、漫画やカードなど、イラストの持ち味を活かせる分野と
プログラムをうまく繋げる架け橋として、非常に有効なツールだと感じました。
スマホをかざすと、漫画のキャラが動きだすポップなどは、いますぐ作れそうです!

すでにVRと組み合わせた事例なども出てきていますし、最近ではWebGLとの組み合わせで、
こんなこともできるようになってきてます。
サイトの案内マスコットがこんな風に動いていたら、かわいいかもしれません。

静止画だと思っていたものが動きだすワクワク感を、ぜひ様々な分野で展開していきたいと思います。
興味ある!という方は、是非是非HACKist、もしくはHACKist_(あんだー)メンバーにご一報ください!